高次脳機能障害って?
事故や病気により脳が損傷された結果、記憶、注意、遂行機能、言語といった認知面および感情や行動などに生じる障害を「高次脳機能障害」と呼びます。
外見上はわかりにくいため、「見えない障害」といわれることもあります。
「覚えられない」「忘れやすい」など、認知症と症状が似ていますが、認知症のように症状が進んでいくわけではなく、リハビリや環境を整えたりする中で、多くはゆるやかに改善していくと言われています。
主な原因は?
- ●脳血管障害
- 脳の血管が詰まる「脳梗塞」と、脳の血管が破れる「脳出血」、「くも膜下出血」があります。
発症部位、障害部位により、発症する高次脳機能障害はさまざまです。
- ●外傷(交通事故など)によるもの
- 交通事故、転落などの不慮の事故、スポーツ事故などにより、頭部へ急激に強い力がはたらいて脳自体にダメージが加わり、意識障害や運動機能障害、高次脳機能障害を引き起こします。
- ●その他の疾患によるもの
- 脳炎などの感染症や脳腫瘍、低酸素脳症やアルコールなどの中毒等により脳がダメージを受け発症します。