失行症
いつもできていた行動がうまくできなくなることをいいます。身体に麻痺などがなく、指示された内容がわかっており、やろうという意欲もあるのに、できない、という特徴があります。指示された動作を誤って行ったり、道具をうまく使えなかったりします。
日常での現れ方
- フォークを逆さまに持ち、食べる
- 着替える方法がわからず混乱してしまう
- 歯ブラシの使用方法がわからず、唇をブラッシングする
- 図形をうまく描けない
対応のヒント
- できない動作について、何ができて、どのような段階が困難なのかを見つける
- 段階ごとに動作を分ける
- 複雑な動作を簡単な動作に置き換える
- 難しすぎるものは避ける
- 歯を磨く等の日常的な事が困難な場合
介助者が手を添えるなどして誘導し、再獲得をめざす
- 簡潔に声かけする
- 物の置く位置をわかりやすくする
- 物を簡単に使えるように目印をつける
例:ズボンの前後がわかるように目印を付ける
- できた事を褒め、ゆっくりと関わる
- 「ダメ」「してはいけない」などの禁止語はなるべく使わないようにする