頭痛、しびれ、眩暈、もの忘れ、MRI検査即日診断、全身がん検査(DWIBS)、子供の頭痛等に対応。京阪京橋駅から7分、おおさか東線からのアクセスも容易。

物忘れ、認知症の診断、治療

物忘れ外来を行っております

認知障害イメージ

物忘れ外来では、認知症およびその前段階である軽度認知障害(MCI)を早期に発見し対応することで、認知症への進行をできる限り防ぐよう、診察・治療いたします。

歳をとると、誰しも「物忘れ」が増えてきます。
今まで普通にやれていたことが急にできなくなった、通い慣れているはずの道がわからなくなった、大切な約束を忘れてしまった、同じことを何度も聞いたりするようになった、、、こうした物忘れには、単なる加齢による場合(良性健忘)と、軽度認知障害(MCI)、また認知症の初期段階の場合とがあります。
そして、いずれかを見極める診断が非常に大切になってきますので、「物忘れ」が増えてきたと思ったら、一度専門医を受診なさるよう、お勧めいたします。

こんな症状の方はご相談ください

  • ものの名前が思い出せなくなった
  • しまい忘れや置き忘れが多くなった
  • 何をする意欲も無くなってきた
  • 物事を判断したり理解したりする能力が衰えてきた
  • 財布やクレジットカードなど、大切なものをよく失くすようになった
  • など

ご家族のこんな症状にお気づきの方はご相談ください

  • 時間や場所の感覚が不確かになってきた
  • 何度も同じことを言ったり、聞いたりする
  • 慣れている場所なのに、道に迷った
  • 薬の管理ができなくなった
  • 以前好きだったことや、趣味に対する興味が薄れた
  • 鍋を焦がしたり、水道を閉め忘れたりが目立つようになった
  • 料理のレパートリーが極端に減り、同じ料理ばかり作るようになった
  • 人柄が変わったように感じられる
  • 財布を盗まれたと言って騒ぐことがある
  • 映画やドラマの内容を理解できなくなった
  • など

当院ではまず Treatble dementia(治療可能な認知症)の
鑑別診断に重点をおいています

Treatable dementia(治療可能な認知症)とは?

脳腫瘍、正常圧水頭症、橋本脳症、てんかん、慢性硬膜下血腫

認知症について

認知症とは正常に働いていた脳の機能が低下し、記憶や思考への影響が見られる疾患です。
2002年に149万人であった認知症患者は、その後の10年間で400万人を超え、「新オレンジプラン」(認知症施策推進総合戦略)では、2025年には認知症患者数が700万人前後になると予測されています。

認知症では、物事を記憶したり判断したりする能力や、時間や場所・人などを認識する能力が低下するため、実生活に支障が生じてきます。
今まで普通にやれていたことが急にできなくなった、通い慣れていたはずの道がわからなくなった、同じことを何度も聞いたりするようになった――こうした「物忘れ」には、単なる加齢による場合と認知症の初期段階の場合とがありますので、一度、専門医療機関を受診なさるよう、お勧めいたします。

良性健忘について

加齢にともなう年齢相応の「物忘れ」で、心配いりません。

軽度認知障害(MCI:Mild Cognitive Impairment)

認知機能(記憶、決定、理由づけ、実行など)のうち1つの機能に問題が生じてはいるものの、日常生活には支障が無い状態のことで、健常者と認知症の人の中間段階(グレーゾーン)に位置します。
MCIを放置しておくと、認知機能が低下していき、5年間で約50%の人が認知症へと進行すると言われます。
しかし軽度認知障害の段階で適切な治療を行うと、本格的な認知症の発症を防いだり遅らせたりできる場合があるので、MCIと診断されたら、早めに治療を受けるようにしましょう。

当院での検査について

当院の物忘れ外来では、認知症心理検査セットを使用し、心理検査、採血検査を行います。
機器検査では、院内での心電図測定、脳波計測定、MRI検査に加え、連携している医療機関SPECT等を行います。その上で、総合的に診断をします。

頻度の高い認知症として

認知症は一つの病気ではなく、いくつもの種類があります。

主なものには、下記の4つが挙げられます。
このうち60~70%はアルツハイマー型認知症で、約20%は脳血管型認知症と言われており、認知症の約9割をこの二大疾患が占めています。

アルツハイマー型認知症

アミロイドβ(ベータ)などの特殊なたんぱく質が脳に溜まり、神経細胞が壊れて減ってしまうために、神経が情報をうまく伝えられなくなり、機能異常を起こすと考えられています。
また、神経細胞が死んでしまうことによって脳という臓器そのものも萎縮していき、脳の指令を受けている身体機能も徐々に失われていきます。アルツハイマー型は、認知症のなかでも一番多いタイプとされています。
また、男性よりも女性に多く見受けられます。

脳血管型認知症

脳梗塞や脳出血、くも膜下出血など、脳血管性の疾患によって、脳の血管が詰まったり出血したりして脳細胞に酸素がいき届かなくなり、神経細胞が死んでしまうことによって、認知症を発症します。

レビー小体型認知症

レビー小体型認知症では、レビー小体(神経細胞にできる特殊なたんぱく質)が脳の大脳皮質(人がものを考える場所)や、脳幹(生命活動を司る場所)にたくさん集まってしまいます。
レビー小体がたくさん集まっている場所では、情報をうまく伝えられなくなるため、認知症が起こります。

前頭側頭型認知症

頭の前部にある前頭葉と、横部にある側頭葉が萎縮することによって起こるタイプの認知症です。
若い人にも発症が見られます。

認知症の治療について

認知症を完全に治す方法は、まだ確立されていません。そのためでしょうか、認知症はどうせ治らない病気なのだから医療機関にかかっても意味が無いと語る方がいますが、これは誤った考え方です。
認知症についても、早期発見・早期治療はとても重要です。
認知症の治療法には、薬物療法と非薬物療法があります。

薬物療法

アルツハイマー型認知症の薬物療法には、認知機能を増強して、中核症状(記憶障害や見当識障害(自分が置かれている状況がわからなくなる)など、脳の神経細胞が壊れることによって直接起こってくる症状)を少しでも改善し、病気の進行を遅らせる治療と、周辺症状(行動・心理症状:不安、焦り、怒り、興奮、妄想など)を抑える治療があります。
薬の効果と副作用を定期的にチェックしながら、個々の患者様の症状に合わせて使用していきます。

脳血管型認知症では、脳血管障害の再発によって悪化していくことが多いため、「再発予防」が重要となります。脳血管障害の危険因子である高血圧、糖尿病、心疾患などをきちんとコントロールするとともに、多くのケースで脳梗塞の再発を予防する薬剤が使われます。
また、意欲・自発性の低下、興奮といった症状に対して脳循環・代謝改善薬が有効な場合もあります。
抑うつ症状に対しては、抗うつ薬が使われたりもします。

アルツハイマー病新薬の「レケンビ(レカネマブ)」が国内承認

アルツハイマー病新薬 レケンビ(レカネマブ)

厚生労働省は2023年8月21日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を承認しました。米国での商品名「LEQEMBI(レケンビ)」。レケンビは、アルツハイマー病の進行を緩やかにする効果を証明した薬として国内初となり、これまで対症療法に限られていた認知症治療の大きな一歩となります。

アルツハイマー病は脳に「アミロイドベータ」というたんぱく質がたまり、正常な神経細胞が壊れて脳萎縮を起こす。レカネマブはこの「アミロイドベータ」を除去することで病気の進行を遅らせる。臨床試験(治験)では、病気の進行速度を27%緩やかにする効果が確認された。

1,795人の早期アルツハイマー病患者を対象としたグローバル第3相臨床試験(Clarity AD)

アルツハイマー病新薬 レケンビ(レカネマブ)

主要評価項目は、ベースラインから18か月におけるCDR-SB(認知機能)のプラセボ(偽薬)に対する悪化抑制で、病気の進行を27%抑制した(p=0.00005)。
安全性の評価として、ARIA-E(脳の腫れ):12.5%(症候性2.8%)、ARIA-H(脳出血):17%(症候性0.7%)で、偽薬投与群より高い割合であった。

Lecanemab in Early Alzheimer’s Disease. N Engl J Med 2023;388:9-21.

注意すべき副作用

アミロイド関連画像異常(ARIA)
アミロイド関連画像異常(ARIA)

アミロイドβ凝集体に対するモノクローナル抗体は、浮腫を伴うARIA(ARIA-E)およびヘモジデリン沈着を伴うARIA(ARIA-H)として特徴づけられるアミロイド関連画像異常(ARIA)を引き起こす可能性がある。ARIAの発現率と発現タイミングは治療法によって異なる。

レケンビは、ARIA-EおよびARIA-Hを引き起こす可能性がある。ARIA-Eは脳浮腫や脳胞液貯留として、ARIA-Hは微小出血や脳表ヘモジデリン沈着症としてMRIで観察される。ARIAは、アルツハイマー病患者で自然に発現することがある。アミロイドβ凝集体に対するモノクローナル抗体に関連したARIA-Hは、一般にARIA-Eの発現に伴って生じる。ARIA-HとARIA-Eは一緒に発現する可能性がある。

ARIAは通常、治療の初期に発現し、また無症候性であるが、まれに痙攣、てんかん重積状態など、生命を脅かす重篤な事象が発生することがある。ARIAに関連する症状として、頭痛、錯乱、視覚障害、めまい、吐き気、歩行障害などが報告されている。また、局所的な神経障害が生じることもある。ARIAに関連する症状は、通常、時間の経過とともに消失する。

Front Neurol. 2015 Sep 25;6:207.

ARIAの発現率

Clarity AD試験において、レケンビ投与群の3%(29/898例)に症候性ARIAが発現した。レケンビ投与群でARIAに伴う重篤な症状が0.7%(6/898例)で生じた。ARIAに関連する症状は、観察期間中に患者の79%(23/29例)で消失した。

画像上の無症候性ARIAを含めると、ARIAの発現率はレケンビ投与群の21%(191/898例)、プラセボ(偽薬)投与群の9%(84/897例)であった。ARIA-Eは、レケンビ投与群の13%(113/898例)、プラセボ(偽薬)投与群の2%(15/897例)で観察された。
ARIA-Hは、レケンビ投与群の17%(152/898例)、プラセボ投与群の9%(80/897例)で観察された。プラセボ(偽薬)と比較して、レケンビ投与によるARIA-Hのみの発現率の増加は認められなかった。

抗血栓薬の併用

Clarity AD試験において、抗血栓薬(アスピリン、その他の抗血小板薬、抗凝固薬)の使用は、ベースラインで患者が安定した用量を服用している場合に許可された。患者が使用した抗血栓薬のほとんどはアスピリンであった。抗血栓薬はレコンビによるARIAのリスクを増加させなかった。
脳内出血の発生率は、発生時に抗血栓薬を併用したレコンビ投与群では0.9%(3/328例)であったのに対し、抗血栓薬を併用しなかった群では0.6%(3/545例)であった。レコンビを抗凝固薬単独または抗血小板薬もしくはアスピリンと併用した患者では、脳内出血の発生率は2.5%(2/79例)であったのに対し、プラセボを投与された患者では発生しなかった。

レケンビと抗凝固薬を併用している患者で直径1cmを超える脳内出血が観察されているため、すでにレケンビによる治療を受けている患者に抗凝固薬または血栓溶解薬(組織プラスミノーゲンアクチベーターなど)の投与を検討する場合は、注意が必要である。

脳内出血のその他の危険因子

脳アミロイド血管症を示唆する所見(直径1cm以上の脳出血の既往、4個を超える微小出血、脳表ヘモジデリン沈着症、血管原性浮腫)や、脳内出血のリスクを高める可能性のあるその他の病変(動脈瘤、血管奇形)といった、脳内出血のリスク上昇を示す神経画像所見が認められた患者はClarity AD試験への登録から除外された。
ApoEε4対立遺伝子の存在は、脳内出血のリスクを高める脳アミロイド血管症とも関連している。脳内出血のリスク上昇を示す因子を有する患者、特に抗凝固療法を必要とする患者に対してレケンビの使用を検討する際には注意が必要である。

レカネマブ投与後における脳梗塞、t-PA投与にて多発性脳出血
レカネマブ投与後における脳梗塞、t-PA投与にて多発性脳出血

Multiple cerebral hemorrhages in a patient receiving lecanemab and treated with t-PA for stroke. N Engl J Med. 2023 Feb 2;388(5):478-479.

非薬物療法

薬物を使わずに脳を活性化し、残っている認知機能や生活能力を高める治療法です。
認知症と診断されても、本人にできることはたくさん残っています。まずは家庭内で本人の役割や出番をつくって(洗濯物をたたむ、食器を片づけるなど)、前向きに日常生活を送ってもらうことが大切です。

また、昔の出来事を思い出してもらう(回想法)、無理のかからない範囲で書き物の音読や書き取り・計算ドリルをする(認知リハビリテーション)、音楽を鑑賞したり、演奏したりする(音楽療法)、花や野菜を育てる(園芸療法)、自分は誰で、ここはどこかなど、自分と自分のいる環境を正しく理解する練習を重ねる(リアリティ・オリエンテーション)、などの方法が効果的です。

ほかにも、ウォーキングなどの有酸素運動を行う(運動療法)、動物と触れ合う(ペット療法)などの方法が知られています。

臨床心理士による検査

臨床心理士による下記検査を行っています。

・臨床心理
・神経心理検査
・認知機能検査
・高次脳機能検査

・火曜:10:00〜19:00
・金曜:  9:00〜12:00

心理検査では、主に認知機能を測ります
物事を覚える、考える、判断する、言葉を話す・書くなどの脳のはたらきを認知機能と言います。心理検査ではこうしたはたらきを測定し、認知機能に低下が見られないかどうかを確認します。
患者さまには検査を中断・中止する権利があります
心理検査を受けたくない場合には、検査を取りやめることができます。また、検査中であっても「答えるのがつらい」、「体調がすぐれない」などの理由で検査を中断することができますので、遠慮なくお申し出ください。
検査を中断した場合でも、後から受けなおすことができます
心理検査を中断した場合でも、後日途中から受けなおすことができます(検査によっては、最初から受けなおしていただくものもあります)。中断した検査を受けなおしたい時には、診察の際に医師にお申し出ください。
検査結果は医療・福祉のサポートに使われます
心理検査の結果は、医師の診察・診断・経過観察や、介護保険などの福祉サービス利用の申請時に使用されます。
また、「診察申込書」にて「わたしの医学的データを、臨床研究・学会発表・予防啓蒙活動に役立ててほしいと思います」にチェックを入れた場合には、上記の目的に用いられることがあります。その場合には、個人が特定されない形に加工して用いられます。

〒536-0007 大阪市城東区成育2丁目13番27号
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【脊椎・しびれ外来】
月曜(9:00~12:00) 木曜(13:00~19:00)

【動脈硬化外来】
月曜(14:30~19:00) 木曜(14:30~16:00/16:00~19:00)

休診日金曜午後、土曜午後、日曜、祝日

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当院は『京阪京橋』駅から『野江』駅まで1駅約2分の乗車で、徒歩も約4分程度の計7分で到着でき、大変通院しやすい立地にあります。
また『JR野江』駅も近く『大阪』駅からでもスムーズに来院いただけます。

頭痛に悩んでる場合は、どうぞお気軽に受診ください。

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    ・今里筋線
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