片頭痛発作の発症を抑制する治療薬『アジョビ』について
アジョビは片頭痛の病態に関わるCGRPを標的としたヒト化抗CGRPモノクローナル抗体です。
アジョビの作用機序
片頭痛はストレスや天候の変化、光、臭いなどが誘発因子となり、頭蓋内の血管、特に硬膜血管周囲の三叉神経終末が刺激され、CGRPが放出されることで引き起こされます。
アジョビは、硬膜血管周辺及び三叉神経節においてCGRPに対して選択的に結合することで、CGRPの2つのアイソフォーム(α 及び β-CGRP)とCGRP受容体との結合を阻害し、三叉神経系の活性化を抑制すると考えられています。

アジョビは硬膜血管周辺や三叉神経節においてCGRPとCGRP受容体との結合を阻害する
片頭痛発作の発症抑制