転倒した原因の精査も重要です

頭部打撲は、日常生活やスポーツの中で、歩行中や階段での転倒や交通事故などでよく起こります。また、脳や脊髄の疾患にて歩行障害があり、転倒される方もいますので、頭部打撲したことだけでなく、転倒した原因の精査も重要です。
状況によって対処方法が大きく変わってきます。
頭部打撲すると、たんこぶ(皮下血腫)から頭蓋骨骨折、硬膜下出血、硬膜外血腫、脳挫傷などがあり、状況によって対処方法が大きく変わってきます。
頭を打った直後は、何ともなくても、後から頭蓋内出血により脳を圧迫することで、急変することがあります。手足の麻痺が出たり、意識障害が出現したり、場合によっては死に至る可能性もあるため早めの対処が必要です。
頭部を打撲した場合には、脳神経外科医師による診察が望ましいです。
脳挫傷といって脳にキズができた場合は、高次脳機能障害やてんかんなどの合併症をきたすこともあります。
高齢者の場合は、慢性硬膜下血腫といって、打撲後1か月ほどしてから症状が出現する場合もあります。