「この頭痛、いつまで続くのだろう」「また予定をあきらめないといけないのかな」
- そんな思いを、おひとりで抱えていらっしゃいませんか。
いわた脳神経外科クリニックでは、お薬による治療に加えて、私たち看護師がそばで生活のお話をうかがいながら、あなたのペースで頭痛とつき合っていけるよう、生活面のサポートを行っています。どうか、我慢なさらないでください。栄養士や心理士なども含めたチームで、お一人おひとりに寄り添い、頭痛に振り回されにくい毎日を、一緒に取り戻してまいります。
楽しみにしていた予定を、頭痛のためにあきらめてしまったこと。「またなの」と思われている気がして、なかなか言い出せず、つらい思いをされてきたこと。 - そのおつらさを、私たちはちゃんと分かっています。
頭痛は、決して「気のせい」でも「ただ我慢するもの」でもありません。あきらめてこられた時間を少しずつ取り戻して、これからの毎日に彩りを。そのお手伝いを、看護師として心を込めてさせていただきたいと思っています。
当院が行う「生活面のサポート」とは?
片頭痛などと診断させていただいた段階で、看護師がお時間を調整し、頭痛ダイアリーの使い方や、お薬の上手な使い方、睡眠・食事・ストレスといった生活環境の見直しについて、患者さんと一緒に考えていく時間です。「指導」というより、いっしょに作戦を立てるイメージです。医師の診察を補いながら、日常生活の中で無理なく頭痛とつき合っていけるよう、おそばで支えてまいります。
多職種の「チーム医療」で頭痛に向き合います
頭痛の背景には、生活習慣やお食事、ストレス、睡眠など、本当にさまざまな要因が関わっています。だからこそ当院では、一人の医師だけでなく、多職種が手を取り合うチーム医療で頭痛診療にあたっています。
それぞれの専門性を持ち寄り、お薬・栄養・心理・検査といったあらゆる面から、あなたの頭痛と毎日の暮らしの両方を、みんなで支えてまいります。
サポートの進め方
- STEP1 片頭痛などと診断します
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まずは医師の診察で、頭痛のタイプをていねいに見極めます。
- STEP2 看護師がお時間を調整し、生活面のサポートをご案内します
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診断の段階で、看護師が個別にお話の時間をご用意します。
- STEP3 頭痛ダイアリーをお渡しします
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記録の付け方をご説明し、ご自身の頭痛のパターンや引き金を、一緒に「見える化」していきます。
- STEP4 経過を見ながら、ずっと伴走します
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お薬の使い方や生活習慣を一緒に振り返りながら、無理なく治療を続けていけるよう、おそばで支えます。
生活面のサポート、2つの柱
① お薬の「上手な使い方」
頭痛のお薬には、発作のときに使う急性期治療薬と、発作そのものを起こりにくくする予防薬があります。当院では、それぞれの役割や使うタイミングを、患者さんお一人おひとりにわかりやすくお伝えするよう心がけています。
- 急性期のお薬(トリプタンなど)は、痛みが始まったら我慢せず早めに使うのが一般的です。
- 予防薬は、痛みのない日も含めて毎日続けることが大切で、効果の判定には2週間〜1か月ほどかかります。
- 市販薬を含む鎮痛薬の使いすぎは「薬剤の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛)」を招くことがあり、月10回程度までを目安にコントロールします。
出典:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会『頭痛の診療ガイドライン2021』/国際頭痛分類 第3版(ICHD-3)。
※お薬の使用は必ず医師・薬剤師の指示に従ってください。
② 生活習慣の見直し - 頭痛の「誘発因子(引き金)」を知る
頭痛には、人によってさまざまな誘発因子(引き金)があります。ご自身の引き金を知って、できる範囲で少し工夫してみることが、発作とつき合ううえで役に立つと考えられています。といっても、すべてを一度に変える必要はありません。「これならできそう」というところから、看護師と一緒に、無理なく整理していきましょう。
参考:ある調査では、患者さんが経験した誘発因子で多いものは天候(82.5%)、ストレス(66.7%)、月経(51.4%)、ストレスからの解放(50%)と報告されています(出典:Wöber C ほか, J Headache Pain2006;7:188-195)。
| 誘発因子 | できる工夫(一般的な例) |
|---|---|
| ① 光(スマホ・パソコン・太陽) | サングラス・帽子・間接照明などで強い光をやわらげる |
| ② 音(騒音) | 静かな環境を心がける/耳栓の活用も |
| ③ におい(タバコ・香水など) | 可能な範囲で避ける/マスクの活用 |
| ④ アルコール | 量・タイミングに注意する |
| ⑤ 気圧の変化 | 気圧予報アプリ(例:頭痛ーる)で先回りして備える |
| ⑥ 睡眠 | 不足も寝すぎも誘因に。できるだけ規則的なリズムを |
| ⑦ ストレス | ストレス時、また緊張がゆるんだ時にも起こることが。休息・リラックスを |
| ⑧ 寒暖差 | 温度差に注意し、衣類などで調整する |
| ⑨ 湿度 | 高い湿度が誘因になることもあります |
| ⑩ 低血糖(空腹) | 欠食を避け、規則正しい食事・朝食を |
| ⑪ 脱水 | 喉が渇く前に、こまめな水分補給を |
| ⑫ カフェイン | 過剰摂取や急な中断に注意し、適量を |
| ⑬ 特定の食品 | チーズ・チョコ・赤ワインなどで反応する方も。個人差があるので、記録してご自身の傾向を知る |
| ⑭ 月経周期 | 月経の前後に頭痛が起こりやすい方もいます。ダイアリーで関連を把握する |
まずは空腹を避ける・水分をとる・しっかり眠るといった基本から。できることを、ひとつずつで大丈夫です。あなたのペースで進めていきましょう。
出典:日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会『頭痛の診療ガイドライン2021』ほか。※誘発因子には個人差があります。気圧予報アプリは一例で、特定製品を推奨するものではありません。
誘発因子について、もっと詳しく知りたい方へ(当院のコラム)
- ●気圧・天気低気圧頭痛の治し方とアドバイス/梅雨の“湿気頭痛”の原因と対策
- ●光光で頭痛が起こる原因と光過敏性頭痛の対策
- ●食べ物頭痛に効く食べ物・おすすめの食生活ガイド
- ●ストレス・自律神経自律神経の乱れが頭痛の原因?改善策を解説
頭痛ダイアリーを活用します
当院では生活面のサポートの際に、頭痛ダイアリーをお渡ししています。「痛いときだけ書く」でも、じゅうぶん大切な記録になります。少しずつ書きためていくと、ご自身でも気づかなかった頭痛のパターンが、だんだん見えてきます。
痛みの強さ・頻度・持続時間/使ったお薬と効果・副作用/誘発因子(天候・気圧・睡眠・ストレス・月経周期・食事など)/その日の出来事(イベント)/吐き気・光や音への過敏・仕事や家事への影響 など
頭痛ダイアリーの活用
頭痛の発作頻度や傾向を客観的に把握することは、適切な診断と治療選択に不可欠です。診察時に医師と情報を共有する重要なツールとなります。
記録継続のポイント
- 「痛いときだけ書く」でも十分な情報になります
- スマートフォンアプリを活用すると手軽です
- 診察前にまとめて書かず、その都度メモしましょう
- ご自身の「頭痛のパターン」が見えてきます
- 痛みの強度・頻度
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- 痛みの強さ(日常生活への支障度)
- 発作の持続時間
- 月間の発作回数
- 服薬状況・効果
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- 使用した頓服薬の種類
- 服用したタイミング
- 服用後の効果(改善の有無)
- 誘発因子(トリガー)
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- 天候・気圧の変化
- 睡眠状況、ストレス、疲労
- 月経周期、特定の食事など
- 随伴症状・生活影響
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- 吐き気・嘔吐、光・音過敏
- 仕事や家事への影響度
- 寝込みの有無
発作期も、発作のない時期も - めざすのは Migraine Freedom(頭痛ゼロ)
片頭痛は、痛みが出ている発作期だけがつらいわけではありません。発作のない発作間欠期にも、「また痛くなるのでは」という不安から、つい予定を控えてしまう - そんなふうに、暮らしの質をそっと下げてしまう負担があります。この負担はまわりからは見えにくく、ご本人も「気のせいかな」と見過ごしてしまいがちです。
「理解されにくい発作間欠期」の負担を、見える形に - MIBS-4
当院では、発作のない時期の負担をMIBS-4という指標で具体的に確認します。下の4つの視点で、「痛くない時にも片頭痛が生活に影を落としていないか」を、一緒に見ていきます。
MIBS-4 - 発作のない時期(発作間欠期)の負担をはかる4つの視点
頭痛が出ていない時も、「また痛くなるかも」という思いが暮らしに影を落とすことがあります。
- 1
計画・予定が立てにくい
- 「また頭痛が来るかも」と思うと、旅行や友人との約束を入れづらい。
- 2
仕事・家事・学業への支障
- 頭痛への不安で集中しづらく、仕事や家事の能率が落ちてしまう。
- 3
不安・心配
- 次の発作がいつ来るのかと、いつも気にしてしまう。
- 4
気分の落ち込み
- 頭痛のことで、無力感や憂うつを感じてしまう。
4つを0〜3点で評価し、合計4点以上だと「発作間欠期の負担が大きい」とされます。
※MIBS-4(Migraine Interictal Burden Scale-4)は発作間欠期の負担を評価する指標です。頭痛のあらわれ方には個人差があります。
あわせて、頭痛が生活に与える影響をHIT-6という指標でも確認し、発作期・発作間欠期の両面からサポートします。感覚だけに頼らず、変化を見える形で、一緒に追いかけていきます。痛みそのものだけでなく、「次はいつ来るのだろう」という不安や落ち込みといった心の負担にも寄り添います。
私たちがめざしているのは「Migraine Freedom(頭痛ゼロ)」です。これは、月に「片頭痛または中等度〜重度の頭痛」が0日という状態で、国際頭痛学会(IHS)も片頭痛ケアの理想として掲げている目標 です。当院も、この“頭痛ゼロ”をゴールに掲げ、お一人おひとりに伴走します。
めざすのは、頭痛からの卒業 - Migraine Freedom
※めざす毎日のイメージです。頭痛のあらわれ方には個人差があり、治療効果を保証するものではありません。
頭痛に振り回されない毎日へ
頭痛のために失ってこられた時間を取り戻し、これからの毎日に彩りを取り戻していただく ──その理想に少しでも近づけるよう、精一杯お手伝いさせていただきます。
出典:International Headache Society(ihs-headache.org)。
※HIT-6・MIBS-4は頭痛の負担を評価する指標です。頭痛のあらわれ方には個人差があり、治療効果や目標の達成を保証するものではありません。
お薬の治療と生活面のサポートの「両輪」で
当院では、最新のCGRP関連薬による予防治療などの専門的な頭痛治療に加えて、看護師による生活面のサポートを組み合わせています。お薬で発作をコントロールしながら、生活習慣の見直しで頭痛の起こりにくい状態を目指す - この「両輪」が、当院の頭痛診療で大切にしている考え方です。CGRP関連薬による治療は、これまでに累計2,400例以上の実績があります。
※実績は件数の事実であり、治療効果を保証するものではありません。
頭痛そのものの診療・CGRP製剤による予防治療についてはこちらをご覧ください。
大阪の頭痛専門外来よくあるご質問(FAQ)
本ページは一般的な情報提供であり、特定の診断・治療を推奨するものではありません。お薬の使用は必ず医師の指示に従ってください。記載の内容・治療効果には個人差があります。














