
この記事で分かること
- 朝の頭痛の背景に睡眠時無呼吸が隠れていることがあります。睡眠時無呼吸のある方の33.8%に朝の頭痛が報告されています
- 睡眠時無呼吸による頭痛は「両側が締めつけられる」「吐き気や光のつらさをともなわない」「4時間以内に消える」という特徴があります
- 治療によって朝の頭痛が消えることがあります。ただし「いびき=睡眠時無呼吸」ではなく、片頭痛や不眠のほうが関係していることもあります
「朝、目が覚めた瞬間から頭が重い」「昼を過ぎるといつのまにか治っている」「よく寝たはずなのに、日中も眠くてたまらない」。こうしたお話を外来でうかがうことがあります。夜のあいだに何が起きているのかはご自身では分からないため、原因が見えないまま何年も過ごしてこられる方が少なくありません。
ご自身では「枕が合わないのだろう」「年のせいだろう」と受け止めておられることも多く、頭痛外来にかかろうと考える方はそう多くありません。市販の痛み止めを飲んでやり過ごすうちに、飲む日数だけが増えていく、という経過をたどることもあります。
朝に起こる頭痛の背景には、いくつかの可能性があります。そのひとつが睡眠時無呼吸です。日本頭痛学会の診療ガイドラインには「睡眠時無呼吸性頭痛」という項目が独立して設けられており、診断の考え方と、治療によって頭痛がどうなるのかが整理されています(日本頭痛学会 2021)。
この記事では、朝の頭痛と睡眠時無呼吸の関係、見分けるための手がかり、検査の流れ、そして治療で頭痛がどう変わるのかを、診療ガイドラインにもとづいて整理します。あわせて「いびきがある=睡眠時無呼吸」とは限らない、という点にも触れます。
本記事は、公的なガイドラインや研究報告にもとづく一般的な医療情報です。診断・治療は症状や経過をふまえて医師が判断します。朝の頭痛には睡眠時無呼吸以外の原因も多くあり、ここでご紹介する特徴がそのまま当てはまるとは限りません。
目次
朝の頭痛が続いてお困りのときは、いわた脳神経外科クリニックの頭痛外来へお気軽にご相談ください。
はじめて受診される方
当院に通院中の方(頭痛再診)
1. 朝の頭痛で起きていること
睡眠時無呼吸症候群は、眠っているあいだに空気の通り道がふさがり、呼吸が止まったり浅くなったりをくり返す状態です。ご本人は眠っているため気づけません。多くの場合、いびき、呼吸が浅くなること、呼吸が止まることに加えて、わずかな症状しか自覚されないと診療ガイドラインは述べています。それでも、日中の疲れ、強い眠気、考えるはたらきの低下を引き起こすことがあります(日本頭痛学会 2021)。
そして頻度は決してまれではありません。閉塞性睡眠時無呼吸は中年期の人口の20%に認められるとされています(日本頭痛学会 2021)。5人に1人という計算になります。
なぜ朝に痛むのか、はっきりとは分かっていません
眠っているあいだに呼吸が止まると、血液中の酸素が減り、二酸化炭素が増えます。また、そのたびに脳が浅く目覚めるため、睡眠そのものが細切れになります。こうした変化が頭痛を引き起こしているのではないか、と考えられてきました。
ただし正直に申し上げると、この頭痛の起こるしくみが、酸素の不足によるものか、二酸化炭素の増加によるものか、あるいは睡眠が妨げられることによるものか、まだ分かっていませんと診療ガイドラインは述べています(日本頭痛学会 2021)。分かっているのは「睡眠時無呼吸のある方に朝の頭痛が多い」という関連と、「治療すると消えることがある」という経過のほうです。
しくみが未解明であることは、治療できないという意味ではありません。原因として疑われるものを取り除いてみて、頭痛がどうなるかを見る。実際の診療は、そのように進みます。
睡眠時無呼吸のある方の3人に1人が朝の頭痛
朝の頭痛との関係は、いくつかの研究で確かめられています。診療ガイドラインが紹介している検討では、無呼吸・低呼吸の指数が5以上だった睡眠時無呼吸の患者さん462人のうち33.8%(156人)が朝の頭痛を持っていました。いっぽう、指数が5未満だった101人では8.9%(9人)にとどまっています(日本頭痛学会 2021)。
別の検討では、閉塞性睡眠時無呼吸の80人のうち60%(48人)が頭痛を持っていたと報告されています。また、CPAPという治療を始める前の235人を調べた研究では、48人(20.4%)に朝の頭痛が認められました(日本頭痛学会 2021)。
朝の頭痛といっしょに起こりやすいこと
- 大きないびき:ご家族から指摘されて気づくことがほとんどです
- 呼吸が止まっていると言われた:ご本人には自覚がありません
- 日中の強い眠気:会議中や信号待ちで眠くなる、といった形で現れます
- 夜中に何度も目が覚める・トイレに起きる
- 寝ても疲れが取れない:睡眠時間は足りているのに回復した感じがしない
日中の眠気は、ご自身では「疲れているだけ」と片づけてしまいがちな症状です。目安として、静かに座って本を読んでいるとき、テレビを見ているとき、人と話しているとき、車の信号待ちのときなどに、うとうとしてしまうことがあるかどうかを振り返ってみてください。会議中や運転中に眠気が出るようであれば、睡眠の質そのものを疑う理由になります。
ただし、朝の頭痛そのものは睡眠時無呼吸に特有の症状ではありません。診療ガイドラインは、目が覚めたときの頭痛が、さまざまな一次性・二次性の頭痛や、睡眠時無呼吸以外の呼吸の障害、睡眠中に足が動いてしまう病気などでも起こる非特異的な症状である、とはっきり述べています(日本頭痛学会 2021)。だからこそ、決めつけずに調べる必要があります。
2. 睡眠時無呼吸性頭痛の特徴
頭痛の国際的な分類(ICHD-3)には「睡眠時無呼吸性頭痛」という診断名があります。診療ガイドラインに記載されている特徴は、次のようなものです(日本頭痛学会 2021)。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 起こる時間帯 | 朝、目が覚めたときに現れる |
| 痛む場所 | 両側(片側だけではない) |
| 痛み方 | 圧迫される感じ(締めつけられるような痛み) |
| ともなう症状 | 吐き気、光のつらさ、音のつらさをともなわない |
| 続く時間 | 4時間以内に消える |
| 頻度 | 1か月に15日以上起こることがある |
読んでいただくと分かるとおり、痛み方の性質は緊張型頭痛に近い形です。ズキンズキンと脈打つ痛みや、光がまぶしくてつらいといった片頭痛の特徴は、この頭痛では見られないとされています。
もうひとつ大切な点があります。続く時間は、以前の分類では30分以内とされていましたが、現在の分類では4時間以内に変更されました。この変更によって、以前考えられていたよりも長く続くことが分かってきています(日本頭痛学会 2021)。「昼前には治っているから、たいしたことはない」と考えて相談されない方がいらっしゃいますが、その経過はむしろこの頭痛らしい、ということになります。
診断を確定するには、眠っているあいだの呼吸や酸素の状態を一晩かけて調べる検査(終夜ポリソムノグラフィー)が必要とされています(日本頭痛学会 2021)。逆に言えば、症状の聞き取りだけで「これは睡眠時無呼吸による頭痛です」と決めることはできません。
片頭痛・緊張型頭痛との違い
朝に頭が痛むという点だけでは、ほかの頭痛と区別がつきません。診療ガイドラインに記載されている特徴を、よくある頭痛と並べて整理すると、次のようになります。あくまで受診前の整理のための目安で、実際の診断は医師が行います。
| 見る視点 | 睡眠時無呼吸による頭痛 | 片頭痛 |
|---|---|---|
| 痛む場所 | 両側 | 片側のことが多い |
| 痛み方 | 圧迫される感じ | 脈打つ感じ |
| 吐き気・光のつらさ | ともなわない | ともなうことが多い |
| 続く時間 | 4時間以内 | 4〜72時間 |
| 動いたとき | 大きくは変わらない | 悪化することが多い |
表のとおり、睡眠時無呼吸による頭痛は緊張型頭痛に近い性質を持ちます。逆に言えば「朝に、片側が、脈打つように痛み、吐き気もある」という場合は、片頭痛のほうを先に考えることになります。片頭痛は朝方から起こることもめずらしくないためです。
重症度は「1時間あたりの回数」で表します
検査では、呼吸が止まったり浅くなったりした回数を睡眠時間で割った指数を用います。診療ガイドラインでは、次のように整理されています(日本頭痛学会 2021)。
| 重症度 | 1時間あたりの回数 |
|---|---|
| 軽症 | 5〜15回 |
| 中等症 | 15〜30回 |
| 重症 | 30回を超える |
1時間に5回以上、つまり一晩に何十回も呼吸が乱れている状態が続いていることになります。それでもご本人は眠っているため気づけません。ご家族の「いびきが止まって、しばらくしてから大きく息をする」という証言が、最初の手がかりになることがよくあります。
3. いびき=無呼吸とは限らない
ここは、あえて丁寧にお伝えしたい部分です。「いびきをかく」「朝に頭が痛い」と聞くと、すぐに睡眠時無呼吸を思い浮かべたくなります。けれども、そう単純ではないことを示した研究があります。
診療ガイドラインが紹介している検討では、習慣的にいびきをかく268人のうち23.5%(63人)に朝の頭痛が認められ、69%(184人)が閉塞性睡眠時無呼吸症候群を持っていました。ところが朝の頭痛を予測する独立した要因を調べると、片頭痛と不眠のほうが、睡眠時無呼吸よりも強く関連していたのです(日本頭痛学会 2021)。
この報告から言えること
- いびきがあるからといって、朝の頭痛の原因が無呼吸とは限りません
- 片頭痛や不眠が背景にあることがあります。その場合は、そちらへの対応のほうが有効な可能性があると報告されています
- だからこそ、頭痛そのものを診る目と、睡眠を調べる検査の両方が必要になります
さらに診療ガイドラインは、睡眠時無呼吸性頭痛は以前考えられていたよりも頻度が低いとも述べています。加えて、この頭痛の治療についての報告はまだ少なく、これから調べていく段階であることも明記されています(日本頭痛学会 2021)。良い面だけをお伝えするのは誠実ではないので、この点も書いておきます。
朝の頭痛が続くとき、大切なのは「無呼吸かどうか」を当てにいくことではなく、頭痛のタイプを見きわめたうえで、必要なら睡眠を調べるという順序です。片頭痛や緊張型頭痛が背景にあるなら、その治療が近道になります。頭痛のタイプについては「頭痛ガイド|症状・原因・対処と受診の目安」もあわせてご覧ください。
朝の頭痛には、ほかの原因もあります
診療ガイドラインが「目が覚めたときの頭痛は非特異的な症状である」と述べているとおり、朝の頭痛にはさまざまな背景があります。診察では、次のような可能性も一緒に考えます。
| 背景 | 手がかり |
|---|---|
| 片頭痛 | 片側・脈打つ痛み、吐き気、光や音がつらい |
| 緊張型頭痛 | 首や肩のこり、締めつけられる痛み、寝具や姿勢の影響 |
| 痛み止めの使いすぎ | 月に何日使っているかを数えると見えてきます |
| 不眠・気分の落ち込み | 寝つけない、途中で目が覚める、気力が続かない |
| お酒・脱水 | 前夜の飲酒や水分不足のあとに起こりやすい |
| 歯ぎしり・食いしばり | 朝のあごの疲れ、歯科での指摘 |
これらは重なることもあります。たとえば、睡眠時無呼吸で眠りが浅くなり、日中の不調から痛み止めが増え、その使いすぎでさらに頭痛が起こりやすくなる、という循環です。ひとつに決めつけず、順に確かめていくことが近道になります。
「朝の頭痛が続いている」とお感じのときは、頭痛外来でご相談いただけます。
はじめて受診される方
当院に通院中の方(頭痛再診)
4. 検査は当院でできます
当院は脳神経外科のクリニックですが、睡眠時無呼吸症候群の検査と治療にも対応しています。頭痛を診る外来と、睡眠を調べる検査が同じ場所にあることが、この症状ではひとつの利点になります。
| 段階 | 内容 |
|---|---|
| ① 診察 | 頭痛の起こり方、いびきや日中の眠気、ご家族からの情報をうかがいます |
| ② 簡易検査 | 機器をお貸しし、ご自宅で一晩つけて眠っていただきます。入院は必要ありません |
| ③ 精密検査 | くわしく調べる必要があるときは、終夜ポリソムノグラフィーを行います。ご自宅で行う方法にも対応しており、必要に応じて病院へご紹介します |
| ④ 治療 | 結果に応じて治療を検討します。CPAPを使う場合、導入後の管理も当院で続けられます |
簡易検査で分かること・分からないこと
ご自宅で行う簡易検査では、鼻や口の空気の流れ、いびきの音、血液中の酸素の状態などを一晩記録します。指先や鼻にセンサーをつけるだけで、痛みはありません。翌朝ご返却いただければ、記録をもとに呼吸の乱れがどれくらいあったかを確認できます。
いっぽうで、簡易検査には限界もあります。脳波を測らないため、実際に眠っていた時間を正確には把握できません。そのため、本当は眠れていなかった時間まで睡眠に含めてしまい、1時間あたりの回数を少なめに見積もることがあります。診療ガイドラインが、診断の確定には終夜ポリソムノグラフィーが必要だとしているのは、こうした理由からです(日本頭痛学会 2021)。
実際の診療では、まず簡易検査で全体像をつかみ、結果と症状が食い違うときや、くわしく調べる必要があるときに精密検査へ進みます。いきなり大がかりな検査から始めるわけではありませんので、ご安心ください。
受診のときに伝えていただきたいこと
- 朝の頭痛が週に何回あるか:カレンダーに印をつけるだけで十分です
- 何時ごろ消えるか:4時間以内かどうかが手がかりになります
- ご家族から言われたこと:いびき、呼吸が止まっていた、寝相など
- 日中の眠気:運転中や会議中に眠くなることがあるか
- 使っている痛み止め:市販薬も含め、月に何日使っているか
③でご紹介した終夜ポリソムノグラフィーは、診断を確定するために必要とされている検査です(日本頭痛学会 2021)。以前は入院して受けるものでしたが、現在はご自宅で行える方法もあります。
そして④が、通院のうえで大きな点です。CPAPによる治療は、始めてからが本番で、月ごとの管理が続きます。検査から治療、その後の管理まで同じクリニックで続けられるため、そのたびに大きな病院へ通う必要がありません。当院は大阪市城東区、京阪「野江」駅から徒歩約4分にあり、昼休みをはさまない通し診療のため、お仕事の合間にも寄っていただけます。
検査の流れについては「睡眠時無呼吸症候群の症状とセルフチェック・検査の流れ」で、治療の選択肢については「睡眠時無呼吸症候群の治療|CPAP・マウスピース・いびきを解説」でくわしくご紹介しています。
5. 治療で頭痛は消えるのか
いちばん気になるところだと思います。診療ガイドラインは、この頭痛について「睡眠時無呼吸の治療が成功すると消失する」と記載されており、睡眠時無呼吸の治療を行うことが望ましいとしています(日本頭痛学会 2021)。
具体的な数字も紹介されています。CPAPで治療を受けた方では、1日後に72.4%、1週間後に84.2%、1か月後には92.1%で朝の頭痛が完全に消えたと報告されています。

この報告では、朝の頭痛があった156人のうち76人がCPAPで治療を受け、上記の経過をたどりました。ただし4人はCPAPに耐えられず使用を中断しています(日本頭痛学会 2021)。別の研究でも、朝の頭痛があった48人のうち81.3%(39人)がCPAP治療に反応したと報告されています。
治療はCPAPだけではありません
睡眠時無呼吸の治療にはいくつかの方法があり、重症度や体型、あごの形などをふまえて選びます。軽症から中等症では、下あごを前に出す形の口の中の装置が用いられることがあります。体重が関係している場合は、減量そのものが治療になります。横向きで眠る工夫や、飲酒と睡眠薬の見直しが役に立つこともあります。
ここでご紹介した朝の頭痛の消失率は、CPAPを使った研究の数字です。ほかの治療で同じ結果になるとは限りません。どの方法が向いているかは、検査の結果を見て一緒に考えていきます。治療の選択肢については「睡眠時無呼吸症候群の治療|CPAP・マウスピース・いびきを解説」でくわしくご紹介しています。
これらは集団全体での傾向であり、同じ結果がすべての方に起こることを示すものではありません。また、睡眠時無呼吸性頭痛の治療について前向きに検討した報告はまだなく、今後の研究が待たれる段階だと診療ガイドラインは述べています(日本頭痛学会 2021)。
それでも、調べれば分かる可能性があり、治療の選択肢があるという点で、朝の頭痛は放っておくにはもったいない症状です。
もうひとつ申し添えると、睡眠時無呼吸の治療には、頭痛以外の面での意味もあります。診療ガイドラインは、閉塞性睡眠時無呼吸症候群が日中の疲れ、強い眠気、考えるはたらきの低下を引き起こすと述べています(日本頭痛学会 2021)。日中の眠気は、運転や仕事の安全にも関わります。
また、睡眠時無呼吸と脳卒中など血管の病気との関連も指摘されています。この点については「睡眠時無呼吸症候群の症状とセルフチェック・検査の流れ」でご紹介しています。頭痛をきっかけに見つかることには、それだけの意味があります。
6. よくある質問
Q. 朝の頭痛は昼までにおさまります。それでも相談していいですか?
はい、ご相談ください。睡眠時無呼吸による頭痛は、4時間以内に消えるという特徴が診断の目安に含まれています(日本頭痛学会 2021)。「昼には治るから大丈夫」ではなく、むしろその経過自体が手がかりになります。くり返しているようでしたら一度お調べになることをおすすめします。
Q. いびきをかいていないのですが、睡眠時無呼吸のことはありますか?
いびきは代表的なサインですが、それだけで決まるものではありません。逆に、いびきがあっても朝の頭痛の原因が別のところにあることも報告されています(日本頭痛学会 2021)。日中の強い眠気、夜中に何度も目が覚める、寝ても疲れが取れないといった点も含めて、診察でうかがいます。
Q. 検査のために入院が必要ですか?
まずはご自宅で行う簡易検査から始めます。機器をお貸ししますので、いつもどおりお休みいただくだけです。くわしく調べる必要があるときは終夜ポリソムノグラフィーを行いますが、こちらもご自宅で行う方法に対応しています。状況によっては病院へご紹介することもあります。
Q. CPAPを始めたら、ずっと続けるのですか?
治療の必要性は、検査の結果や経過をふまえて医師が判断します。CPAPを使う場合は定期的な受診と管理が必要になりますが、当院で続けていただけます。合わない方がいらっしゃるのも事実で、報告のなかにも中断された方が含まれています。使い心地を含めてご相談ください。
Q. 頭痛外来と睡眠時無呼吸、どちらで受診すればよいですか?
朝の頭痛でお困りでしたら、まず頭痛としてご相談いただければ大丈夫です。診察のなかで睡眠のご様子もうかがい、必要があれば検査へ進みます。当院では頭痛の診療と睡眠時無呼吸の検査・治療の両方に対応していますので、入口はどちらでも構いません。
Q. 寝不足でも頭痛は起こりますか?
起こります。睡眠の不足も、逆に寝すぎも、頭痛の引き金になることが知られています。朝の頭痛が続くときは、睡眠時無呼吸だけでなく睡眠のリズムそのものも手がかりになります。くわしくは「寝不足による頭痛のメカニズム」もご覧ください。
Q. 家族に「呼吸が止まっている」と言われましたが、自分では実感がありません。
それが普通です。眠っているあいだの出来事なので、ご本人が気づけないのは当然のことです。診療ガイドラインも、多くの場合は本人の自覚する症状がわずかであると述べています(日本頭痛学会 2021)。ご家族の証言はとても大切な情報ですので、そのままお伝えください。可能であれば、いつごろから言われているかも教えていただけると助かります。
Q. 子どもでも睡眠時無呼吸は起こりますか?
起こります。ただし閉塞性睡眠時無呼吸は中年期に多く、お子さんや高齢の方では少ないとされています(日本頭痛学会 2021)。お子さんの場合は原因や対応が大人と異なることがあり、耳鼻科での相談が適していることもあります。お子さんの頭痛については「子どもの頭痛はいつ受診する?」もご覧ください。
7. まとめ
- 睡眠時無呼吸のある方の33.8%に朝の頭痛が報告されています(そうでない方は8.9%)。閉塞性睡眠時無呼吸は中年期の人口の20%に認められるとされています。
- 睡眠時無呼吸による頭痛は、朝に起こり、両側が締めつけられ、吐き気や光のつらさをともなわず、4時間以内に消えるという特徴があります。
- ただし「いびき=無呼吸」ではありません。片頭痛や不眠のほうが朝の頭痛と強く関連していたという報告もあり、頭痛のタイプを見きわめる順序が大切です。
- 診断の確定には一晩の検査が必要です。当院では簡易検査から精密検査、CPAPの管理まで対応しています。治療で朝の頭痛が消えたという報告があります。
朝の頭痛は、「毎朝のことだから」と慣れてしまいやすい症状です。けれども原因が分かれば手を打てることがあります。ご家族から「いびきが止まっている」と言われたことがある方は、一度ご相談ください。
お問い合わせ・ご予約
大阪で朝の頭痛やいびき、日中の眠気が気になる方は、いわた脳神経外科クリニックへお気軽にご相談ください。ご予約は、下記から可能です。
はじめて受診される方
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当院公式LINEにてご質問等もお受けしておりますので、お気軽にお問い合わせくださいませ。
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重要:本記事の位置づけ(医療情報として)
- 本記事は、公的資料や研究報告に基づく「一般的な医療情報」です。
- 特定の治療を推奨・保証するものではありません。症状の感じ方や経過には個人差があります。
- 実際の診断・治療は、症状・既往歴などを踏まえて医師が判断します。気になる症状があるときは受診してください。
参考文献
- 日本頭痛学会 2021, 頭痛の診療ガイドライン2021, 日本神経学会・日本頭痛学会・日本神経治療学会, viewed 9 September 2026, <https://www.jhsnet.net/pdf/guideline_2021.pdf>. (CQ VIII-16 睡眠時無呼吸性頭痛はどのように診断し治療するか)
- 日本頭痛学会・国際頭痛分類委員会(訳) 2018, 国際頭痛分類 第3版, 医学書院, 東京.




















