ヘルメット治療とは?

 

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭のゆがみを治療するために、医療用の特別なヘルメットをかぶせる方法です。厚生労働省の認可を受けた医療機器で、日本でも広く用いられています。アメリカで発展し、これまで世界28カ国で60万人の赤ちゃんが治療を受けてきました。

この治療は「自由診療」で健康保険の適用外ですが、医療費控除の対象となるため、確定申告で得られる税や住民税が軽減される可能性があります。

 

ヘルメット治療のしくみ

 

ヘルメット治療は、赤ちゃんの頭の平らになっている部分に空間を作り、成長をサポートすることで、頭がきれいな形に整うように助けます。

 

  • 平らになっている部分:ヘルメットが空間を確保し、頭が自然に成長できるよう促進します。
  • 早く成長しすぎている部分:ヘルメットで優しく固定し、成長を一時的に抑えて全体のバランスを整えます。

 

2015年に行われたアメリカの調査によると、治療を受けた赤ちゃんの約95%が目標とする頭の形に改善できたと報告されています。

 

ヘルメット治療の対象者と時期

 

ヘルメット治療の対象となる赤ちゃんの条件は以下のとおりです。

 

  • 月齢:生後2~6ヶ月が目安
  • 頭のゆがみの度合い:中等度以上の「変形性斜頭症」「短頭症」など

 

また、「頭蓋縫合早期癒合症(ずがいほうごうそうきゆごうしょう)」などの疾患による手術後のサポートとしても使用されることがあります。 赤ちゃんの頭の成長は生後6か月までが特に重要なため、早期の治療が効果的です。

 

ヘルメット治療の流れ

 

  1. 3Dスキャン:頭の形状を正確に測定します。
  2. ヘルメット作成までの説明:治療開始から治療終了までの流れを説明します
  3. 診察:脳神経外科専門医が赤ちゃんの頭の状態を診断し、治療の必要性を判断します。
  4. 治療計画:3Dデータをもとに治療が必要かどうかを判断し、家族と相談の上で治療方針を決定します。
  5. ヘルメットの作成:オーダーメイドで作成されたヘルメット1.5週間後にお渡しします。。
  6. 治療開始:徐々に装着時間を延ばし、最終的には1日23時間装着します。
  7. 定期受験:1ヶ月ごとに健診を行い、成長に合わせてパッドを調整します。
  8. 治療終了:目安は3~6か月間です。

 

 

後遺症の心配はないのか?

 

脳や成長への影響はありません

 

ヘルメット治療は歯の矯正のように外部から力を加えるものではなく、赤ちゃんの頭の成長をサポートする「枠」の役割を担います。定期健診で成長とフィット感を確認するため、安全に進むことができます。

 

皮膚トラブルの可能性

 

脳や骨の成長に影響がありませんが、稀に皮膚の赤みやあせもが時々起こります。この場合、クッションの調整や保湿クリームで対応することで治療の継続が可能です。公式LINEにてお問いあわせください。

 

まとめ

 

ヘルメット治療は、向き癖や分娩の影響による赤ちゃんの頭のゆがみを効果的に矯正する、安全性の高い治療法です。大阪市城東区にある当院では、脳神経外科専門医が丁寧に見て、各ご家族の状況に応じたサポートを提供します。

 

お子様のあたまのかたちが気になる方はこちらから簡単に計測してみてください。

 

当院では治療結果に基づく信頼性の高いケアを提供しておりますので、

赤ちゃんの頭の形について気になる方、まずはお気軽に当院までご相談ください。

 

 

 

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この記事を書いた先生のプロフィール

医師・医学博士【脳神経外科専門医・頭痛専門医 ほか】
脳外科医として関西医大で14年間勤務。大学時代は、脳腫瘍や脳卒中の手術治療や研究を精力的に行ってきました。脳卒中予防に重点をおいた内科管理や全身管理を得意としています。
脳の病気は、目が見えにくい、頭が重たい、めまい、物忘れなど些細な症状だと思っていても重篤な病気が潜んでいる可能性があります。
即日MRI診断で手遅れになる前にスムーズな病診連携を行っています。MRIで異常がない頭痛であっても、ただの頭痛ではなく脳の病気であり治療が必要です。メタ認知で治す頭痛治療をモットーに頭痛からの卒業を目指しています。
院長の私自身も頭痛持ちですが、生活環境の整備やCGRP製剤による治療により克服し、毎日頭痛外来で100人以上の頭痛患者さんの診療を行っています。我慢しないでその頭痛一緒に治療しましょう。

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