Danno D, Imai N, Kitamura S, Ishizaki K, Kikui S, Takeshima T (2024) Efficacy of galcanezumab in migraine central sensitization. Scientific Reports, 14, 21824.
ベースライン時の平均CSIスコアは36.0点(範囲、9-75点)であったが、6ヵ月後には29.3点(範囲、5-83点)に有意に減少した(p<0.001対ベースライン)。 ほとんどの項目において、CSIスコアはベースライン時と比較して6ヵ月後に改善した。 さらに、3ヵ月後のCSIスコアも29.7点(範囲:2-78点)と有意に低下しており(p<0.001 vs. ベースライン)、ガルカネズマブは治療開始後早期に片頭痛の中枢性感作に関連する症状の重症度を改善することが明らかとなった(図3,4)。 また、頭痛に対するガルカネズマブの直接的な効果がCSIスコア全体に影響を及ぼす可能性があるため、頭痛の有無を問う1項目を省略し、24項目のCSIスコアの平均値を比較した。 その結果、24項目のCSIスコアの平均値も有意に低下した(ベースライン:32.8点 vs. 6ヵ月:27.1点p<0.001)。 皮膚アロディニアの程度を表すASC-12スコアの平均値も、3ヵ月後に有意な減少を示した(ベースライン:5.55 vs. 3ヵ月:4.09、p<0.01)。 皮膚アロディニアは中枢性感作の代表的なマーカーである。したがって、この結果は、ガルカネズマブが片頭痛の中枢性感作を改善することも示唆している。
CSIスコアの減少と他のパラメータとの因果関係
CSIスコアの減少を予測する因子の重回帰分析を行い、中枢性感作に対するプラスの効果が他のパラメータの改善と相関しているかどうかを調べた結果、ASC-12スコアの減少のみがCSIスコアの減少と有意に関連していた(p=0.0312)。 対照的に、月間の頭痛日数の減少(p=0.3672)、月間の中等度以上の頭痛日数の減少(p=0.0612)、急性薬物使用(p=0.2286)、MIDASスコア(p=0.6144)を含む他の説明変数は、6ヵ月後のCSIスコアの減少を有意に予測しなかった。 また、非応答者(反応率30%未満:n=39)、部分反応者(反応率30〜49%:n=10)、良好反応者(反応率50%以上:n=37)のCSIスコアの減少を分析したところ、非応答者群でもCSIスコアは有意に減少した(ベースライン:35.0 vs. 6ヵ月:29.8、p=0.0003)。