しっかり寝たはずなのに頭痛がする、そんな経験ありませんか?
この記事では、寝すぎたときにおきる頭痛の原因と治し方、普段の生活で気を付けたいことを解説します
頭痛と睡眠の関係
睡眠の質や量は頭痛に大きく関係しています。
睡眠は私たちの身体が日々の活動から回復し、エネルギーを再生するために必要な時間です。
十分な睡眠が取れないと、体や脳が疲れてしまいストレスがたまって頭痛を引き起こすことがあります。逆に頭痛がひどいと、痛みで眠れなかったり、ストレスで眠りが浅くなったりすることもあります。これらはどちらも頭痛と睡眠が悪循環になる原因となります。
とくに片頭痛と睡眠の関連はよく研究されていて、寝不足だけでなく、寝すぎが原因になることもあります。また睡眠時無呼吸症候群のような睡眠の問題を持っている人は、頭痛になりやすいという報告もあります。
以上のように、頭痛と睡眠は密接に関連しています。そのため頭痛を治すには、質の良い睡眠をとることが大切です。同じ時間に寝て起きること、リラックスできる環境で眠ること、ストレスをためないこと、適度な運動をすることなどがおすすめされます。
寝すぎで頭痛が起きる原因
寝すぎで頭痛が起きる理由は3つあります。
寝すぎと脱水
長時間寝ることで体内の水分が失われ、脱水症状を引き起こすことがあります。脱水になると血液がドロドロになり、頭痛の原因になります。寝る前には水分補給をしておきましょう。
寝すぎと睡眠リズム
寝すぎが頭痛を引き起こすもう一つの理由は、睡眠リズムの乱れです。人間の体は、24時間を1サイクルとする生活リズムが備わっています。このリズムが乱れると、体内のホルモンバランスが崩れて、頭痛の原因になります。とくに週末や休日によく見られるため、「週末頭痛」や「休日頭痛」とも呼ばれ、平日と休日で睡眠時間が大きく変わることが原因とされています。
寝すぎによる頭痛を予防するには、適度な睡眠時間の確保と、平日も休日も同じ生活リズムで生活することが大切です。大人の場合、一晩の睡眠時間は7〜9時間が理想的とされています。休日でも生活リズムを変えないようにしましょう。
寝すぎと病気の関係性
寝すぎによる頭痛は一時的なものありますが、寝すぎが習慣になると、その影響は深刻になり、新たな健康問題を引き起こすこともあります。とくに寝すぎは睡眠時無呼吸症候群や、うつ病との関連が指摘されています。加えて緊張型頭痛や片頭痛にも影響すると言われています。
当院では頭痛診療だけでなく、睡眠時無呼吸症候群の検査も可能です。
気になる方は、気軽に当院にご相談ください。
寝すぎによる頭痛の裏に隠れている病気
頭痛には多くの種類があり、その数は300種類以上にもなります。
その中でも特に一般的なものに片頭痛と緊張型頭痛があり、これらの頭痛は睡眠と深く関連していることが知られています。
寝すぎと緊張型頭痛
寝すぎによる緊張型頭痛の主な原因は、長時間の安静状態による筋肉の緊張と、睡眠リズムの乱れです。人間の体は動くことで筋肉をリラックスさせ、血流を良くします。しかし、長時間寝ていると首や肩の筋肉が固まり、これが緊張型頭痛を引き起こすことがあります。
緊張型頭痛の特徴は、頭全体に締め付けるような痛みを感じます。これは通常、ストレスや筋肉の緊張によって引き起こされますが、寝すぎもその一因となります。
寝すぎと片頭痛
片頭痛は通常は頭の片側に痛みが集中します。この頭痛は数時間から数日間続くことがあり、吐き気や光に対する過敏さなどの症状を伴うことがあります。片頭痛の発作はさまざまな原因によって引き起こされますが、その一つが睡眠のパターンの変化です。睡眠不足だけでなく、逆に寝すぎも片頭痛の発作を引き起こす可能性があります。また、痛みを和らげるために、患者さんはより多くの睡眠をとる傾向があります。これが慢性的になると、過度な睡眠のパターン、つまり寝すぎの原因になります。
また寝すぎにより、特にセロトニンという神経伝達物質のバランスが乱れ、これが片頭痛を引き起こす原因も指摘されています。
これらの頭痛を防ぐためには、一定の生活リズムの維持と平日も休日も変わらない適切な睡眠時間をとることが大切です。また、頭痛が頻繁に起こる場合や、寝すぎの傾向がある場合は、専門医に相談することをおすすめします。これにより、適切な診断と治療を受けることができます。
寝すぎが問題になる一方で、寝不足が問題になることもあります。
寝すぎの治し方
ここまで解説してきたように、寝すぎは頭痛だけでなく、多くの健康問題を引き起こす可能性があります。そのため普段の生活から、寝すぎを改善する生活を心がけましょう。以下に寝すぎを治すコツをまとめました
生活リズムを整える
平日も休日も、毎日同じ時間に起きて寝ることで、体のリズムを整えることができます。これにより、寝すぎを防ぐことができます。
適切な睡眠時間を確保する
成人の場合、一晩に必要な睡眠時間はだいたい7〜9時間です。これ以上寝ると、寝すぎになる可能性があります。
睡眠環境を整える
快適な睡眠環境を整えることも重要です。部屋は暗く、静かで、適度な温度に保つようにします。また、寝具も快適なものを選びましょう。当院では、医師がすすめる健康枕『もっと首楽寝』も紹介していますので、気になる方はスタッフに気軽に相談ください。
昼寝は15~20分程度にする
昼寝が長引くと夜の睡眠を妨げ、寝すぎにつながる可能性があります。昼寝をするときは15〜20分程度に制限します。
適度な運動をする
適度な運動は、睡眠の質を高め、寝すぎを防ぐのに役立ちます。特に、夕方に運動すると、良質な睡眠を促進します。
ストレスを管理する
ストレスは睡眠の質を下げ、寝すぎを引き起こす可能性があります。リラクゼーションテクニックや趣味、適度な運動などでストレス対策をしましょう。
就寝前に水分をとる
就寝前に水分摂取することで脱水を防ぎましょう。白湯やホットミルクで体を温めるのも効果的です。ただしカフェインやアルコールは睡眠の質を低下させるので注意しましょう。
専門医に相談する
寝すぎは頭痛や睡眠時無呼吸症候群との関連が指摘されています。心配な方は、専門の医療機関に相談しましょう。
以上のように、寝すぎを改善するためには生活習慣の見直しや適切な睡眠環境の整備、ストレス管理などが重要です。それぞれの生活スタイルや体質に合わせた対策をすることで、健康的な睡眠を取り戻すことができます。
いわた脳神経外科クリニックでは、睡眠時無呼吸症候群の検査・治療、頭痛診療に加えて、頭痛ナースによる生活指導も行っています。心配なことがありましたら、いつでも気軽にご相談ください。
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