こんにちは、大阪の頭痛外来「いわた脳神経外科クリニック」です。頭痛とマグネシウムには関係があることをご存知でしょうか。実は、体内に含まれるマグネシウムの量が減ると頭痛が起こる場合があります。

今回は、マグネシウムの働きや頭痛との関係性を解説し、日常生活で行える対策についてお伝えします。

頭痛予防として、マグネシウムの補給をサポートする医療機関専用サプリメント「MSSサプリ」についてもご紹介しています。ご興味のある方は公式LINEよりお問い合わせください。

 

マグネシウムとは

マグネシウムとは、体内に含まれるミネラルです。成人の場合、体内に約20〜30gが存在し、そのうちの約6割は炭酸水素マグネシウムやリン酸マグネシウムとして歯や骨に含まれています。1)

 

マグネシウムの作用は、300種類以上の酵素を活性化し、体温・血圧の調整や筋肉の収縮、神経情報の伝達をサポートすることです。不足すると食欲低下、嘔吐、倦怠感、脱力感、筋肉のけいれん、しびれが起こります。さらに、日常的なマグネシウムの不足により高血圧・心血管疾患・糖尿病などの生活習慣病や骨粗しょう症、頭痛のリスクが高まることも報告されています。1)2)3)

 

マグネシウムの食事摂取基準における18歳以上の推奨量は男性320~370mg/日、女性260~290mg/日です。2)実際の摂取平均量は男女とも若い世代~中高年で低く、特に30~40代で男性119~134(mg/日)、女性71~85(mg/日)不足しています。4)

年齢

男性推奨量

(mg/日)

男性摂取平均量(mg/日)

女性推奨量

(mg/日)

女性摂取平均量(mg/日)

18~29歳

340

239~277

270

213~192

30~49歳

370

236~251

290

205~219

50~64歳

370

265~286(※1)

290

233~269(※1)

65~74歳

350

297

280

280

75歳以上

320

280

260

249

出典:日本人の食事摂取基準(2020年版)、令和元年国民健康・栄養調査報告

※1:50~69歳のデータ

 

マグネシウムと頭痛の関係とは

マグネシウムが不足すると、脳の神経活動の異常、神経伝達物質のバランスの崩れ、血流の低下などが起こり、片頭痛を引き起こす可能性が高くなります。5)

 

片頭痛患者を対象にした調査では、マグネシウムの摂取により、片頭痛の発作回数が減ったという報告が複数あります。6)7)1日当たり500mgもしくは600mgのマグネシウムを補充した結果でした。

 

片頭痛患者は血清中や脳内のマグネシウム濃度が不足しているという報告もあり、頭痛予防としてマグネシウムが用いられています。8)

 

特に年を重ねるとともにマグネシウムの吸収量が悪くなるのに加え、排泄量が多くなるので、マグネシウムが不足しがちです。2型糖尿病や消化器の病気がある場合もマグネシウムが不足しやすくなります。3)

 

 

日常にマグネシウムを取り入れる方法

マグネシウムを日常生活に取り入れる方法として、食事やサプリメントがあります。

 

食事

 

マグネシウムは食事から摂取できますので、マグネシウムを多く含む食品を意識して取り入れてみましょう。例えば以下のような食物に多く含まれています。

・かぼちゃの種

・チアシード

・アーモンド

・ほうれん草

・カシューナッツ、ピーナッツ

・シリアル

・豆乳

・プレーンヨーグルト

・バナナ

・レーズン

3)

朝食にナッツやチアシード、かぼちゃの種などが入ったシリアルにバナナやレーズンを加えて、豆乳やプレーンヨーグルトと一緒に食べると効率的にマグネシウムがとれそうですね。

 

また、緑色の野菜や果物、全粒穀物、低脂肪乳、魚介類、赤身の肉、鶏肉、豆類、卵などにもマグネシウムは含まれているので、バランスよく食事に取り入れましょう。

 

 

サプリメント

食品から摂る以外にサプリメントで補う方法もあります。健康な人では、マグネシウムを過剰に摂取しても身体の外に排出されますので大きな問題はありません。ただし、下痢がみられる場合があります。

 

腎臓が悪いと高マグネシウム血症になりやすく、吐き気や嘔吐、頭痛がみられる場合があるので注意が必要です。3)

 

亜鉛サプリメントを多く飲んでいるとマグネシウムの吸収が阻害され、マグネシウムバランスが崩れることがあるので亜鉛の摂り過ぎにも気をつけましょう。3)

 

マグネシウム不足はMSSオーダメイドサプリで補おう

日本人のマグネシウム平均摂取量は推奨量に比べて不足しています。しかし、食事からマグネシウムを摂っても身体の中に吸収されるのは、食べた物の30~40%にすぎません。3)

 

バランスのよい食事を毎日とり続けるのは難しく、かといってマグネシウムを意識しすぎた食生活は、ほかの栄養素を摂り過ぎたり、不足したりするリスクもあるでしょう。

 

必要な栄養素だけを補えるサプリメントは、毎日の不足しがちな栄養補給のサポートとして取り入れたい補助食品です。

 

医療機関専用サプリメント「MSSサプリ」

当院では医療機関専用サプリメント、MSSサプリを取り扱っています。マグネシウムのサプリメントをご購入いただくことができ、さらにMSSオーダメイドサプリもご利用いただけます。

MSSオーダメイドサプリは、株式会社MSSが開発した栄養療法(オーソモレキュラー栄養療法)をサポートするサプリです。オーソモレキュラー栄養療法とは、人間の体内に存在する分子を栄養素として補給し、身体が本来もつ正常な働きを活性化させます。

 

1950年代に北アメリカで始まったオーソモレキュラー栄養療法は、日本では2000年ごろから広がり始め、現在はさまざまな領域の臨床にて応用されています。

 

MSSオーダメイドサプリは、おもに以下の方におすすめです。

  • 疲れやすい
  • 気分が落ち込みやすい
  • 栄養補給が不十分だと感じている
  • 健康診断では異常なしといわれているが、なんとなく調子が悪い

 

食生活には気を遣っているという方でも、検査をすると特定の栄養素が不足しているケースはよくみられます。また、栄養素不足が身体の不調に関係している場合もあります。

 

当院では、血液検査によって患者さんの栄養状態をオーソモレキュラー栄養医学的に解析し、不足する栄養素を見つけ出すことが可能です。分析結果をまとめた「栄養解析レポート」をお渡しし、患者さん一人ひとりに合わせたMSSオーダメイドサプリをご提案させていただきます。

栄養解析についての詳細はこちらから

 

MSSオーダメイドサプリを活用したオーソモレキュラー栄養療法によって適切な栄養素が補給できると、症状だけでなくQOL(生活の質)の改善が期待できます。

 

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また、提携クリニックのM&B美容皮フ科クリニックでも栄養解析を導入しておりますので、東大阪市のほうがアクセスが良いという方はぜひお問い合わせくださいませ。

 

 

参照URL

1) 厚生労働省|e-ヘルスネット|マグネシウム

マグネシウム

2)厚生労働省|日本人の食事摂取基準2020年版

https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf

3) 厚生労働省|eJIM|マグネシウム

https://www.ejim.ncgg.go.jp/pro/overseas/c03/08.html

4)厚生労働省|令和元年国民健康・栄養調査

https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

5)Christina Sun-Edelstein , Alexander Mauskop Role of magnesium in the pathogenesis and treatment of migraine Expert Rev Neurother

2009 9(3)p.369-79

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19271946/

6)A Peikert et al Prophylaxis of migraine with oral magnesium: results from a prospective, multi-center, placebo-controlled and double-blind randomized study Cephalalgia 1996 16(4)257-63

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/8792038/

7)Narges Karimi et al The efficacy of magnesium oxide and sodium valproate in prevention of migraine headache: a randomized, controlled, double-blind, crossover study Acta Neurol Belg  2021 121(1)p.167-173

https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30798472/

8)頭痛の診療ガイドライン作成委員会|頭痛の診療ガイドライン2021

https://www.jsnt.gr.jp/guideline/img/zutsu_2021.pdf

 

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この記事を書いた先生のプロフィール

医師・医学博士【脳神経外科専門医・頭痛専門医 ほか】
脳外科医として関西医大で14年間勤務。大学時代は、脳腫瘍や脳卒中の手術治療や研究を精力的に行ってきました。脳卒中予防に重点をおいた内科管理や全身管理を得意としています。
脳の病気は、目が見えにくい、頭が重たい、めまい、物忘れなど些細な症状だと思っていても重篤な病気が潜んでいる可能性があります。
即日MRI診断で手遅れになる前にスムーズな病診連携を行っています。MRIで異常がない頭痛であっても、ただの頭痛ではなく脳の病気であり治療が必要です。メタ認知で治す頭痛治療をモットーに頭痛からの卒業を目指しています。
院長の私自身も頭痛持ちですが、生活環境の整備やCGRP製剤による治療により克服し、毎日頭痛外来で100人以上の頭痛患者さんの診療を行っています。我慢しないでその頭痛一緒に治療しましょう。

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