こんにちは、大阪の頭痛外来のある「いわた脳神経外科クリニック」です。

頭痛を経験したことがある人は多いでしょう。 身体に痛いところがあれば誰でもストレスを感じ、気分が落ち込むでしょう。そして、痛みが治まればそれに伴って気分も回復するのが一般的です。

しかし、片頭痛は単なる頭痛ではなく慢性的な痛みであり、その痛みは日常生活に大きな影響を与えます。
片頭痛は頭が痛くなるだけでなく、その前後に、心理的・社会的な困りごと=ストレスがあることが少なくありません。
「にわとりが先か卵が先か」 に代表されるように、 どちらが原因でどちらが結果なのかわからないことはよくあります。
片頭痛とストレス・気分の間にもこうした関係があるようです。

 

この記事では片頭痛とストレスの関係について詳しく調べ、それぞれに対するアプローチをお伝えします。

 

<この記事の内容>

・ストレスが頭痛を引き起こす

・頭痛がストレスを引き起こす

・悪循環を断ち切るためのアプローチ

 

 

ストレスが頭痛を引き起こす

 

片頭痛の方にとって、ストレスは非常に一般的な誘因の一つです。気分がストレスに大きく左右されることは、多くの人が経験的に知っていることと思います。
例えば、 学校や職場での人間関係の悩み、 仕事のプレッシャーなど様々なことがストレスになり、緊張、不安、気分の落ち込みを感じると片頭痛を引き起こすことがありま

す。

 

さらに、ストレスは間接的にも片頭痛に影響します。ストレスによって過度な飲酒、 不眠、食欲不振などの望ましくない状態に陥ることで、さらに痛みが強くなることもあります。
このように、ストレスは直接的にも間接的にも片頭痛を悪化させる要因になります。

 

頭痛がストレスを引き起こす


片頭痛、痛みが日常生活に与える影響は甚大です。家事や仕事・勉強に集中できず、 十分なパフォーマンスを発揮できないため、ストレスを感じやすくなります。 それだけでなく、痛みがないときにも、再び痛みが襲ってくる恐怖や無力感を感じることがあり、これが慢性的なストレスの原因になります。痛みを恐れて予定を組むのを躊躇する人も少なくありません。

 

 


このように、 片頭痛は痛みのある時にもない時にも、患者さんのストレスを引き起こしています。

 

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しかも、片頭痛はその症状の深刻さを理解されにくい病気です。 休養をとるべき病気だと思われていないために、 痛みを我慢して仕事や家事・勉強をする患者さんが多くいらっしゃいます。
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このように、片頭痛は痛みのある時にもない時にも、患者自身のストレスが原因で、それが再び片頭痛を誘発するという悪循環生み出します。

 

 

悪循環を断ち切るためのアプローチ


これまで書いてきたように、片頭痛の痛みとストレスは互いが互いの原因となり、悪循環を生みだすことがあります。
この悪循環を断ち切るためには、痛みとストレスへのアプローチが両方必要です。当院では、痛みへのアプローチとストレスへのアプローチを分けて考えています。

 

痛みへのアプローチ

片頭痛の痛みに対しては、お薬を使った治療が効果的です。当院では、エムガルディ(CGRP製剤)という片頭痛予防治療薬を採用しています。エムガルディは、片頭痛が起きる日数を減少させ、頭痛がない日の生活の質を向上させることができます。この薬を使用することで、片頭痛の頻度や強度を減少させ、患者の生活の質を向上させることが期待できます

 

ストレスへのアプローチ

片頭痛に伴うストレスに対しては、心や生活の見直しを通じたアプローチが有効です。当院では、片頭痛の患者の心の健康状態を確認し、痛みが生じる時に自分がどのようにストレスを感じているのかを整理する取り組みをしています。具体的には、頭痛ナースによる傾聴や心理士によるストレスチェックを通じてライフスタイルの改善など提案し、ストレスを軽減し、片頭痛の頻度や強度を減らしていきます

 

まとめ

片頭痛の患者は、ストレスが痛みを引き起こし、痛みが再びストレスを高めるという悪循環に陥ることが多いです。片頭痛は身体的な痛みだけでなく、精神的な不調を引き起こします。その治療には多角的なアプローチが必要です。片頭痛の痛みの管理だけでなく、その前後に生じるストレスに対処することも大切な治療です。片頭痛の症状を改善することで、患者の生活の質を改善させます。

ストレスを伴う片頭痛にお悩みの方は、ぜひ一度ご相談ください。医師と頭痛ナース・心理士他スタッフが適切な治療のご提案と生活改善のアドバイスをさせていただきます。痛みとストレスの悪循環を断ち切り、より健康な生活を取り戻すためにサポートいたします。

 

 

 

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この記事を書いた先生のプロフィール

医師・医学博士【脳神経外科専門医・頭痛専門医 ほか】
脳外科医として関西医大で14年間勤務。大学時代は、脳腫瘍や脳卒中の手術治療や研究を精力的に行ってきました。脳卒中予防に重点をおいた内科管理や全身管理を得意としています。
脳の病気は、目が見えにくい、頭が重たい、めまい、物忘れなど些細な症状だと思っていても重篤な病気が潜んでいる可能性があります。
即日MRI診断で手遅れになる前にスムーズな病診連携を行っています。MRIで異常がない頭痛であっても、ただの頭痛ではなく脳の病気であり治療が必要です。メタ認知で治す頭痛治療をモットーに頭痛からの卒業を目指しています。
院長の私自身も頭痛持ちですが、生活環境の整備やCGRP製剤による治療により克服し、毎日頭痛外来で100人以上の頭痛患者さんの診療を行っています。我慢しないでその頭痛一緒に治療しましょう。

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