「雨の日になると、なぜか頭が痛い」そんなあなたへ
「梅雨に入ってから、頭が重い」「天気が悪いと偏頭痛がひどくなる」——そんな悩みを抱えていませんか?
それ、気のせいではありません。
実は、梅雨の時期に頭痛が増えるのには、しっかりとした医学的な理由があるのです。
◆ なぜ梅雨に頭痛が増えるの?
【1】気圧の低下が引き金に
梅雨の時期は気圧が下がりやすくなります。これが、自律神経のバランスを乱し、血管の拡張や神経過敏を引き起こすことで片頭痛や緊張型頭痛の誘因になるのです。
また、気圧の変化に敏感な人は「気象病」として症状が悪化する傾向もあります。
【2】湿度が高いと体内の水分バランスが乱れる
高湿度により、体内の水分調整がうまくいかず、むくみや頭重感が出やすくなります。とくに水分代謝がうまくいかない体質の方は、頭痛が出やすくなると考えられています。
◆ 梅雨の頭痛、どうすればいいの?
【1】五苓散(ごれいさん)——漢方による体質改善
五苓散は「水の巡り」を整える漢方薬で、頭痛・むくみ・倦怠感などを同時にケアできるのが特徴です。
* 気圧や湿度の影響を受けやすい方におすすめ
* 病院での処方も可能(保険適用あり)
* 眠気などの副作用が少ないため、日常生活に支障をきたしにくい
【2】最新治療:CGRP製剤(片頭痛予防薬)
梅雨に限らず月に何度も偏頭痛に悩まされる方には、CGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)を標的にした新しい片頭痛予防薬が効果的です。
* 月1回の注射で予防効果が持続
* 発作頻度を大きく減らせる臨床データあり
* 2021年以降に保険適用され、多くの患者さんに導入されています
当院「いわた脳神経外科クリニック」でもCGRP製剤(エムガルティ、アジョビなど)を導入しております。お気軽にご相談ください。
◆ 日常でできる梅雨頭痛の対策
* 湿度対策:除湿機やエアコンを活用し、室内湿度を50〜60%に保つ
* 水分補給:こまめに水分をとって循環を促進
* 規則正しい生活:**自律神経を整える生活リズムが重要
* 頭痛ダイアリーをつけて、発症のパターンを把握
◆ 「わたしだけじゃなかった」——共感の声が安心に
梅雨の頭痛に悩む方は、実はとても多いのです。でも、「気のせいかも」「我慢するしかない」と思い込んで、つらさを抱えたまま過ごしていませんか?
その我慢、あなたのせいじゃない。気候と体質によるれっきとした身体のサインなのです。
◆ 梅雨の頭痛、医師に相談してみませんか?
「薬を飲むほどじゃない」「どこに相談していいかわからない」という方も、ぜひ一度いわた脳神経外科クリニックにご相談ください。
専門医による正確な診断と適切な治療で、梅雨の季節を少しでも快適に過ごせるようサポートします。
☔ 梅雨でも、あなたらしく過ごせる日々を 🌈
つらい頭痛、あきらめないで。ご相談は【いわた脳神経外科クリニック】まで。
参考文献
Investigating the Effects of Weather on Headache Occurrence Using a Smartphone Application and Artificial Intelligence: A Retrospective Observational Cross-Sectional Study.
Masahito Katsuki, Muneto Tatsumoto, Kazuhito Kimoto, Takashige Iiyama, Masato Tajima, Tsuyoshi Munakata, Taihei Miyamoto, Tomokazu Shimazu.
Headache 2023;63:585-600
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